選ばれし飼い主
すでに3ヶ月。
モナさんが特発性膀胱炎になって、その後ストルバイト結晶も見つかって
毎週モナさんの朝一の採尿を持って病院に通うも
薬の効果は期待したほどでなく、療法食も食べてくれない。
検査のため半日病院に預けることになり、相変わらずキャリーバッグの中で鳴きも騒ぎもせず
丸まっているモナさんをぼんやり見つめていたかーちゃん。
そんな力尽きた猫飼い初心者に声を掛けてくれたのは、地域の保護猫活動をしていらっしゃる方でした。
”大人しい猫ちゃんね、女の子かな?”から始まって、気づけばモナさんとの出会いから今に至るまでのことを話していました。
”何をどうしてあげればいいのか分からなくて、、、
もっとしっかりした飼い主の所に貰われてたら、こんな病気にならなかったのかも、、、”
そんな弱音を吐くかーちゃんに
”あのね、あなたがその子を選んだと思ってるでしょ?”
”でもそれは違うのよ。猫があなたを選んだの”と。
”あなたのお家の子になりたいと思って来たのよ。だから大丈夫!!自信を持って愛情をたっぷり注いであげて”
猫が私を、、、モナさんがかーちゃんを選んでくれた、、、その言葉が嬉しくて、何よりも心強くて
ここが病院の待合室だということも忘れて泣いてしまいそうになり
”ありがとうございます”そう返事するのが精一杯でした。
その後モナさんを先生に預け、迎えの時間を確認して病院をあとにしました。
モナさんのいないリビングは殺風景で、こんなに静かで空っぽだったかしらと思うほどでした。
そこは彼女が選んでくれた家であり、彼女が決めてくれた私との生活の場であり、、、
そうなんです!かーちゃんが選ばれし飼い主なんです!!
聞いたかとーちゃん!ぐふふ優越感。
そう思うと、あんなにバッキバキに折れてた心が完全修復され見事復活を成し遂げました。
(単純な飼い主は御し易い、、、(モナさん談))
よし!モナさんが帰ってきたら気持ちよく寛げるように掃除するぞ!!!!
無事検査を終えますように、そして大事に至らず済みますようにと祈りながら。